THE LITTLE ESCAPE

イラストレーターkimixのヨーロッパ旅行記、写真、日々のエッセイ

1年2ヶ月ぶりに帰国する飛行機の中にて

Berlin → Amsterdam → Japan




エンジンの音が鳴り響く。目を凝らしてみてもあたりは真っ暗。モニターの明かりで手帳に日記を書こうと思っていたけど自分の手が影になってしまって何も書けやしない。この旅では思いのほか余裕がなく、あまり日記を書き記すことができなかった。

この飛行機はあと3時間で成田空港に着くらしい。1年ぶりの日本。出国時の少し苦い思い出が胸の奥をチクチクとついてくる。そんな思い出は全てバラバラとヨーロッパに置いてきたんだ、これからは前を向いて歩いていかねば。

座席タッチパネルを触っていたらbonoboのアルバムがあった。オランダは選曲センスがとても良いと思う。たしかこの機内に乗り込んだ時に聞こえてきた曲はアウスゲイルの、いつかのフジロックで聴いた、あの曲だった。

そんなこんなでいま、飛行機の中。

記憶が風化しないうちに書き残しておく。



12/15(金)の朝

とてもbusyだった。息つく暇もなかったように思う。

朝の8時半、プラハからBerlinのcentral bus station・通称ZOBへとわたしの乗っている夜行バスが到着する。そこからBerlin空港(TXL)までの行き方を調べ、バスに乗り込む。

がしかし、頭が働いてなかったのか間違ったバスに乗ってしまった。途中で気付いて動揺したものの降りたい駅が通過点だったので少し距離はあったが無事に降りることができた。ほっ。(38番に乗らなきゃいけないのに49番に乗ってた)

空港へ向かうため119番バスのバス停まで大荷物を抱えて歩く。到着し時刻表を確認すると10分に一度のバスが行ってしまったところだった。ガーン… とショックを受けてたのも束の間、バスが来た!ラッキー!

そしてゆらゆら揺られ、9時15分には空港に到着。KLM航空はDゲートらしく、案内に沿って歩いているとどんどん外に連れ出されて行く。

え?本当に合ってるの??と心配になったけどどうやらKMLエールフランスのゲートは空港のメイン箇所から離れた別棟にあるらしい。別棟はとても小さく、まるで地方の国内便ゲートのような場所。チェックインと手荷物検査コーナーしかなかった。ハガキ、せっかく書いたのに出せなかった…ごめんなさい…

愛用品にさよならを告げた

そんな小さな空港で荷物をパッカーンと開け広げ、manageしなくてはならない(よくあるあの恥ずかしいやつ)。

この一年愛用していた体重計くんをいそいそと取り出し、重さを計りながら慎重に詰めていく。本当この子小さいのに便利すぎて最高だった。

荷物軽減のため、愛用していたお気に入りのスニーカーもこの長期旅行でボロボロになってしまったのでさよならを告げ、捨てて来た。なんせ毎日一万歩歩いてたんだもの…

イギリス滞在者の味方、PRIMARKというブランドで£10でしたがシンプルで可愛くて色味もよくて底も厚くて石畳みが足に答えるヨーロッパでは大活躍してくれました。本当にありがとう、PRIMARKくん。

人生初の検査にひっかかる

預け荷物をカウンターで預け、70リットルのバックパックをハラハラしながら手荷物として持ち込みにしてみた。

これまで何度かバスでも怒られてきた大きさだったから止められないか超不安だったがなんと奇跡的に目の前に全く同じ大きさのバックパックを担いだおじさんを発見。

周りの人の荷物が小さかったのでそのおじさんの後に続けばカモフラージュできるだろう作戦を決行。金魚のフンのように彼が手荷物検査の列に並ぶたびにその後ろをチョロチョロとついてまわる。

手荷物の大きさについては何も触れられずよかった〜と安心していたら手袋をはめたお姉さんが険しい顔してモニターを覗き込んでいる。どうやらわたしの荷物で機械がストップしているようだ。さらに2人くらいこちらに近づいてくる。

え?何か液体物でも持ってた…?さすがに焦りに焦るわたし。そのまま荷物ごと別室?に連れていかれる。follow meとのこと。ひええ!と悲鳴が出そうになった。

でもお姉さんは「怖がらなくて大丈夫」と言ってくれ、わたしの荷物・服にリトマス紙?のようなものを擦り付けて専用の機械に入れ何かを検査している。

もしかして大麻や麻薬の匂いがついてたんだろうか…… 何の検査ですか?と聞いたけど「just exploreよ安心してね」と言っていた。

結局なにも引っかからず(そりゃそうだ)心の底から安心した。あ、ちなみに先述した体重計は「なんなのこれ…?」と険しい顔して調べられたので手荷物に入れるのはやめましょう…。

そのまま飛行機に乗り、ベルリンからオランダ・アムステルダムへ。

ハイテクなスキポール空港

アムステルダムには13時半に到着。14時半のフライトに乗り換え。

アムステルダムスキポール空港は乗り換えが楽チンだから1時間以内でも大丈夫とどこかの口コミを見かけたのでそれを信じてこのチケットを買ったわけだけどその通り結構余裕だった。

ただ出国検査が激混み。

がしかし!最新機器が導入されたようでパスポートの顔写真を機械にかざしたら目の前にあるカメラが私の顔を判断してくれそのまま本人確認完了→歩きながらスタッフさんに出国スタンプをもらうというハイテクシステムで5分くらいで終わった。これまたラッキーだったなぁ。

ゲートまで少し距離があるけど電光掲示板に「△△ゲートまで徒歩○分」ってかかれてるので安心してゲートに向かうことができた。

着いた時には搭乗開始していたけどトランジットで疲弊するほど待たされることがなく個人的にはとても快適だった。


アムステルダムを14時半に発ち、日本へは12/16(土)の10時に到着予定。

不安だった隣の席は日本へ恋人に会いにいくというスウェーデン人の男性が着席。彼は日本語がとても上手だったので英語と日本語を交えつつ会話をした。

私の英語について1年しか勉強してないのにすごいね!と言ってもらえて、最後の最後に良い思い出になった。

泣きそうだ…イギリスでなんとか英語を学べていたようです…


日本についたら美味しいお寿司が食べたいなあ!和食が恋しい!白いごはん!




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2018年12月15〜16日、日付変更線の上

1年2ヶ月ぶりに帰国する飛行機の中にて